砂糖業界が「砂糖は脳に必要」とか「砂糖は筋肉に良い」という宣伝しているのをよく見かけます。これは半分真実の巧妙な表現です。脳がグルコースを利用しているのは真実であり、筋肉の発達にも不可欠ですし、だから「砂糖は良いですよ」と砂糖会社は言っているわけです。しかしいわゆる炭水化物といわれるのは分解を重ねて糖になる間接糖ですが、砂糖は直接的に血糖をあげる直接糖です。この直接糖は体を多くの面で害することが様々な医学研究でわかっています。
炭水化物の食べすぎはもちろん問題ですが、一番の問題は炭水化物ではなく直接糖なのです。だから食養ではホールフード〔自然のまま丸ごと食べること〕を勧めているわけです。本来直接吸収的な糖であれば、それが三温糖であれ黒糖であれ同じです。砂糖は数ある食品の中でも最強に近い毒であるといえるでしょう。糖化(glycation)についての弊害についてはいろいろいわれています。
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甘いという言葉がありますが、確かにこれは砂糖だけのものではありません。だが甘いものを食べればやはり体も心もアマクなるのです。健康でいたいというのなら、子どもを病気になることから本気で防ぎたいというのであれば、出来るだけ直接的な糖分や甘いものは避けねばならないのです。またブドウ糖がダメだからといって近日は果糖(フルクトース)が宣伝されたり使用されています。しかし実は果糖は怖いのです。ですが、その内容をごく簡単に以下に示しておきましょう。
もしも、百年前の人々のように野菜や果物からだけフルクトースを得るならば(もともとフルクトースは野菜や果物由来である)、一日に15グラムほど摂取するだけであり、それほどの危険はないとRobert H.Lustig医学博士は述べています。野菜や果物で摂取する場合、繊維やビタミン、ミネラル、酵素、有益な植物栄養素と一緒になっているため、フルクトースのマイナスの代謝効果を緩和してくれると考えられます。先住民も果物を食べる民族はいたわけです。
しかし現在、食品や飲料の製造に使われている甘味料の55%は、コーンを原料としており、アメリカのカロリー源のナンバーワンは、HFCS(高フルクトース・コーンシロップ)の形態です。これはとても精製されすぎていて危険です。まあ結局甘いものは避けましょうとしていますが、いちおう私の通販サイトでも甘いものは少しだけ扱う予定です(私は食べませんが)。どうしても欲しいという人はそういうのを少量うまく利用するだけで、直接糖のリスクマネージメントをすることができるでしょう。