現在販売されている塩の大半は化学的に精製された「精製塩」であり、これこそが健康を乱す一つの要因です。精製塩のほぼすべてが塩化ナトリウムで構成されていて、天然の塩が持つ様々な価値を残していないと言えます。精製塩は人間にとって必須なミネラル分(カリウム、カルシウム、マグネシウム等)が殆ど取り除かれているからです。

日本では古くから血圧が高めの人が多く、塩も良質のものが多かったですが、その塩の販売を規制してしまった。たとえ天然の塩であってもあまりに取り過ぎれば害が出るのは当たり前です。そして血圧の基準が嘘であることも知っておく必要があります。これは塩の嘘ととセットで考えなければなりません。また塩については様々な塩について学ぶこと、大きく分けて二つの理論(ニガリ有害派とニガリ必要派)を学ぶこと、この二つの理論もまた初歩と理解したうえでより深く考察することが必要です。

ある塩がよい塩でありほかの塩がダメであると言うことは本質ではありません。これは味噌であり醤油であり酢であっても同じであり、古来からの作り方や目的に応じても変わってくるものであります。悪いのは塩よりも砂糖なのであり、我々の身体は、ほとんど海からできているようなもの、血液の殺菌能力というのはミネラルにも準拠するので、塩分濃度が薄くなればそれだけばい菌と戦う力も弱くなります。

よい塩、味噌、醤油を使うこと、食育の初歩はまず調味料から変えることです。